2023/03/31 13:13



こんにちは!

エクスクルーシブ ギャラリー です♪


本日は、バンクシー「Sale ends today」のお話。



この作品は、2006年にLAで開催された個展「Barely Legal」(意味:かろうじて合法)のために制作されました。
この個展はハリウッドスターやセレブが集まり、バンクシーのアメリカでの人気に火がついたとされている重要な個展です。

バンクシーのアメリカでの人気に火をつけた個展として重要なものでした。


2017年12月にバンクシーが自身のシルクスクリーン作品を発売していたギャラリーPOWこと「Pictures on Walls」が閉店。


POWはBanksyをはじめするグラフィティやイラストの作品を扱う、ロンドンのギャラリーでした。


2003年のオープンから15年にわたり営業してきたPOWの閉店前に、
約11年間販売せずにいた記念作品として抽選で発売されたのが本作品《Sale Ends》でした。

バンクシーのアーティスト活動を語る上で重要な存在であるPOWのエンディングをかざった、一つの節目を象徴する作品とも言えます。



バンクシーの作品は風刺的な要素を含むものが多いため、
何を意図しているのか?と考えるのも、彼の作品の楽しみ方の一つですよね。



ではこの作品から何が読み取れるのかみていきましょう(*^^*)




作品には16~17世紀の絵画に描かれた聖書の場面に登場するような人々がモノクロで描かれています。

しかし、彼らが嘆くようにして視線を向けているのは磔刑に処される救世主ではなく、
真っ赤な板に"Sale Ends Today"(販売は今日で終わり)と白文字で書かれた看板です。

先進国においてもはや "聖なるもの"として崇められている「消費主義」を象徴的に表現しているようにも読み取れます。


こういった先進国における行きすぎた消費主義・資本主義をシニカルに描いた、バンクシーらしい作品かと思います。



◆シルクスクリーン
◆エディションナンバー:99/500





いかがだったでしょうか?


インテリア的にもすごくシンプルで飾りやすい絵かと思います♪

是非気になる方は、店頭までお越しください(*^▽^*)